動作環境について

当サイトで配布中のスクリプトの実行バイナリの種類とその動作環境についてまとめました。
これまでにリリースされたMac OSとAppleScriptのバージョンについてもふれています。

Appletの実行バイナリの種類

Appleが提供するスクリプト編集プログラムの開発環境で作成されたスクリプトアプリケーション(Applet)を実行するバイナリにはいくつかの種類があり,それぞれに対応するMac OSの環境が異なります。
CFM Carbon版にはリソースフォーク形式とデータフォーク形式が有りますが、ほぼ同じ動作環境です。MacLab.ではデータフォーク形式を主に提供しています。
ここでいうCFM形式はPEFと同義です。
Mach-O Bundle Universal Binary版Mach-O Bundle PowerPC版Mach-O Carbon / Classic版CFM Carbon Data版CFM Carbon Resource版Classic版
intel MacRosetta環境Rosetta環境Rosetta環境××
Mac OS X 10.3以降Classic環境
Mac OS X 10.2以前××Classic環境
Mac OS 9××
MacOS 8××要CarbonLib要CarbonLib
漢字Talk7××××
この他に、MacLab.では採用していない形式として、Classic PowerPC版もあります。これはスクリプト編集プログラムでは書き出すことができないものであり、開発環境は不明です。Carbon形式ではないPowerPCコードで動くプログラムのことです。

Mac OS X

CFM Carbon版,Mach-O Carbon版のいずれも動作します。
Classic版は Mac OS Xにおいても Classic環境において動作します。
Mach-O Carbon版は通常 Classic版のコードも含んでいますが、Mac OS Xにおいては Mach-O Carbon環境において動作します。
Mach-O環境においてAppleScriptが正式にサポートされたのはMac OS X 10.1.2および AppleScript 1.8以降です。
Mac OS Xに付属するClassic環境においては、Mac OS Xネイティブ環境とは異なったバージョンのAppleScriptがインストールされます。

AppleScript ver.1.10

Mac OS X 10.4に付属します。

AppleScript ver.1.9.3

Mac OS X 10.3に付属します。

AppleScript ver.1.9

Mac OS X 10.2に付属します。

AppleScript ver.1.8.3

Mac OS X 10.0〜 10.1.xのために単体配布されました。

AppleScript ver.1.8.1

Mac OS X 10.1.2に付属します。AppleScript Studioに対応。POSIX FileやShell scriptがサポートされました。

AppleScript ver.1.7

Mac OS X 10.1に付属します。Mach-O Carbon/Classic版Appletが導入されました。SOAPへのアクセスが可能になりました。

AppleScript ver.1.6

Mac OS X 10.0に付属します。

AppleScript ver.1.5

Mac OS X Public Betaに付属します。

Mac OS 9.x

AppleScript 1.4〜 1.8.xのいずれかが付属します。スクリプトアプリケーションは主にClassic版およびCFM Carbon版が動作します。
マルチユーザー環境において初期設定フォルダを含むシステムフォルダへの書き込みが制限されています。当サイトのネットワークインストーラはこの問題を解決するための処理を行います。一部のスクリプトに対しては Mac OS 9 Support Plug-inというファイルをインストールしてこの問題を解決します。各ユーザーごとにネットワークインストーラを実行してください。
Mac OS 9.2.2においては AppleScript 1.7のバグのため,ファイルパスに日本語を含むファイルの読み書きが正常に行えないことがあります。ファイルパスに日本語の文字を含まないフォルダに移動するか,AppleScriptを 1.6にダウングレードしてください。ただし,Mac OS X 10.2に付属するMac OS 9にはAppleScript 1.8.3が付属し,いくつかのバグは修正されているようです。
AppleScript 1.7以降はMac OS Xをにらんだ拡張がされていますが、Unicodeの取り扱いに関してかえって文字列の処理の不具合やファイル読み書きのエラーの原因となってしまい、AppleScript全体が不安定となってしまいました。この問題はAppleScript 1.8.3においても残っています。

AppleScript ver.1.9

あるともないとも...

AppleScript ver.1.8.3

Mac OS X 10.2に付属するMac OS 9.2.2に付属します。米国ではMac OS 9.1以降用に配布されています。

AppleScript ver.1.7

Mac OS 9.2.2に付属します。バグが多くて不評です。

AppleScript ver.1.6

Mac OS 9.2に付属します。Mac OS 9.1向けに単体配布もされています。CFM Carbon版のスクリプトアプリケーションを吐き出すことができます。

AppleScript ver.1.5.5

Mac OS 9.1に付属します。拡張子のサポートやUNIXの改行コードがサポートされます。ファイル読み書きが正しく行えません。

AppleScript ver.1.4.3

Mac OS 9.0.4の頃にソフトウエアアップデートで登場しました。

AppleScript ver.1.4

Mac OS 9に付属します。CFM Carbon版Appleを出力することができます。Key ChainやAppleEvent over IPがサポートされました。

Mac OS 8.5-8.6

下記の拡張に伴い、当サイトのソフトウエアも大幅に使い勝手が向上しています。

AppleScript ver.1.3.7

Mac OS 8.6に付属します。URL Access Scriptingが追加され、インターネット上のリソースへのアクセスが向上しました。

AppleScript ver.1.3.4

Mac OS 8.5.1に付属します。

AppleScript ver.1.3.2

Mac OS 8.5に付属します。クリップボードの利用が可能になり、ユーザーインターフェースも使いやすく拡張されました。Unicodeが一部サポートされています。

MacOS 8-8.1

Mac OS 8.1以降は CarbonLibをインストールすることでCFM Carbon版を実行することができまが,メモリ消費量が増えるだけであまり意味はなく、かえって不安定になる可能性があるのでClassic版を使うことをお勧めします。

AppleScript ver.1.1.2

open URL命令が追加された他はAppleScript本体に大きな変更はありませんでした。ちなみに、AppleScript ver.1.1.1は公開されていません。

漢字Talk7.5

当サイトのほぼすべてのスクリプトが動作しますが、インターネット上のリソースへのアクセスのためにNetscapeやIEなどのwebブラウザが必要です。
標準の環境ではAppleScriptからクリップボードにアクセスできません。この問題を解決するために Clipboard Object共有ライブラリが必要です。
複数の項目を含むリストからひとつの項目を選択するためのダイアログが表示できません。そのため,一部のスクリプトの操作性が悪くなります。

AppleScript ver.1.1

システムに標準で付属する初めてのバージョンです。

漢字Talk7.1.x

単体で販売または配布されたAppleScriptのインストールが必要です。単体のAppleScriptはAppleのサイトからダウンロードできます。市販パッケージは販売が終了しています。AppleScriptはSystem7 Proパッケージにも付属しました。
当サイトで配布するソフトウエアのほとんどはこの環境でも動作します。

漢字Talk6以前

AppleScriptの基礎技術であるAppleEventが実装されていないため、AppleScriptは動作しません。
それぞれのバージョンのAppleScriptについての詳しい情報はAppleScript Soucebookが詳しいです。
関連ページ
   エラー番号一覧
   スクリプトオブジェクト共有ライブラリ規格
   AppleScript Runner Server CGI


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