IconAppleScript Runnerの下位互換機能

漢字Talk7.5で作成したAppleScriptはほぼそのまま Mac OS 9で動作しますが,Mac OS 9で作成したAppleScriptを漢字Talk7.5で動作させようとすると問題が生じることがあります。AppleScript Runnerはそのような問題のうちいくつかを解決し,最新のMacOS用に作られたコンパイル済みAppleScriptを古いMacOSでも実行することができます。

インターネットアクセス

概要
MacOS8以降から利用できるOpen URL,open location命令を漢字Talk7.5以降で利用し,指定したインターネットのアドレスを開くことができます。
使い方
インターネットに接続するように設計されたコンパイル済みAppleScriptを AppleScript Runnerにドロップして実行します。
制限事項
FTPアドレスやメールアドレスを含むすべてのURLはWebブラウザで処理され,Webブラウザ側の機能によって他のヘルパーアプリケーションに渡されます。必要に応じてInternetConfigやWWW Browser Protocol Switcherを併用して下さい。利用できるブラウザはNetscape,MSIE,iCabです。iCabを使用する際にはあらかじめ起動しておかなくてはいけません。

クリップボード出力

概要
MacOS 8.5以降で標準となったクリップボード関連の命令のうち,set clipboard to 命令が漢字Talk7.5以降でも使えるようになります。
使い方
クリップボードへのデータの出力を行うように設計されたコンパイル済みAppleScriptを AppleScript Runnerにドロップして実行します。
制限事項
クリップボードの内容をAppleScriptに取り込む機能はありません。付属のネットワークインストーラを使用してあらかじめ Clipboard Object 1.4以降をインストールすることが必要です。標準環境ではテキストしか扱うことができません。AS Runner 1.5以降が必要です。
追加情報
MacOS 8.5以降のAppleScriptのクリップボード機能はJon's Commandsと同一なので,Jon's Commandsをインストールすることで漢字Talk7.5以降においてMacOS 8.5以降と同等にAppleScriptからクリップボードを利用することができます。

URL Access Scripting

概要
MacOS 8.6以降で標準となったURL Access Scriptingのうち,download 命令が漢字Talk7.5以降でも使えるようになります。
使い方
URL Access Scripting対応スクリプトを実行したときに「URL Access Scriptingはどこですか?」と聞かれるので,ダイアログで AppleScript Runnerを選びます。
制限事項
単体のファイルのダウンロードのみに対応し,一切のオプションパラメータは無視されます。アップロードは行えません。AS Runner 1.5以降が必要です。

注意事項

複合した機能を実行するAppleScriptの場合,上記の機能が実現できてもそれ以外の機能が実現できないことにより全体としては正しく働かないことがあります。上記の機能は本来の機能とは仕様が異なっており,まったく同一の機能を提供するものではありません。上記の機能が正しく機能しなかったことにより生じる一切の問題に関して当方では責任を負いかねます。
関連ページ
   AppleScript Runner
   ライセンス登録に関して
   よくある質問のページへ
   エラー番号一覧のページへ
   ダウンロードページへ


Copyright(C) SUZUKI Kazufumi, All rights reserved.