AppleScriptのテキストをURL形式にエンコードします。変換したいAppleScriptのテキストをクリップボードにコピーして，クイックコンパイラをダブルクリックで起動します。しばらくするとURLエンコード済みのAppleScriptがクリップボード内に出力されます。自動的に文頭に「ascpt:」のヘッダが付くので，そのままHTMLの<A HREF=""></A>タグに挿入できます。変換の際にはスクリプトの構文チェックも自動的に行われます。構文エラーの場合は強制的に変換を継続するか，キャンセルするかを選ぶことができます。
AS Runner、NS + Functions、WebRunner、Frontierなどで採用されているascpt:と、AS RunnerとMac OS X 10.3以降のScript Editorで採用されているapplescript:の両方の形式に対応しています。

| Embedding scripts (URL Protocol Messaging) |

上記の方法で作成したAppleScript-HTMLを元のAppleScriptに戻す機能です。ブラウザなどの「リンクの場所をコピー」でURL形式のスクリプトをコピーしてから起動します。URLエンコード済みのAppleScriptがクリップボード内にある場合は、逆にURLデコードを行われるので、スクリプト編集プログラムなどにペーストして再編集が可能です。

スクリプトを記述したテキストファイルをドラッグ＆ドロップするとスクリプトオブジェクトに変換します。スクリプト編集プログラムで「別名で保存...」から「コンパイル済みスクリプト」形式で保存するのと同じですが，ウインドウにスタイル付きテキストで表示しない分，高速に変換が可能です。構文エラーがある場合，変換できません。変換後のスクリプトオブジェクトは再びスクリプト編集プログラムで開いて再編集が可能です。自動的にAS Runner用のスクリプトオブジェクト共有ライブラリ規格対応スクリプトに変換されます。

| スクリプトオブジェクト共有ライブラリ規格 |

通常，AppleScriptのコンパイル済みスクリプトはファイルのscptリソースに格納されていますが，AS Compilerにスクリプト（コンパイル済みスクリプトやスクリプトアプリケーションなど）をドラッグ＆ドロップすると，スクリプトのバイナリコードを読み出してデータフォークに移動します。データフォークへの記録フォーマットにはDataComponentObjectを利用しています。スクリプトをデータフォークに移動することにより，MS-DOSフォーマットのディスクやUNIXベースのサーバなどにBinHexやMacバイナリの変換なしで記録することが可能となります。このファイルはAS RunnerでURLを指定してネットワーク上で実行したり，スクリプト送信スクリプトでエージェントとしてAppleTalkネットワーク上で他のMacへ転送して実行させることができます。
これとは逆に、バイナリ形式となっているスクリプトをAS Compilerにドラッグ＆ドロップすると，もとのスクリプトオブジェクトに変換します。
これらの操作はスクリプトが再編集不可の状態であっても実行することができます。

必要条件

• AppleScriptが動作する環境
  （MacOS 7.6.1以降を推奨、Mac OS X対応）

以下のファイルは必須ではありませんが，環境やバージョン，利用する機能により，必要なことがあります。

• 共有ライブラリ Text Encoding Object（URLエンコード用）
• 共有ライブラリ Data Component Object（バイナリー変換用）
• 共有ライブラリAS Runner Object（コンパイル用、構文チェック用）
• 共有ライブラリ Clipboard Object（クリップボード処理用）
• スクリプティング機能追加 Tanaka's osax（処理の高速化）

共有ライブラリはスクリプト本体と同じフォルダに入れることができます。ネットワークインストーラを利用することで複数の共有ライブラリを一度にインストールすることが可能です。
Mach-O Bundle版、Universal Binary版においてはすべてのライブラリは内蔵インストーラにより自動的にダウンロードされてアプリケーション内部にインストールされます。